1CD Linuxの作成の大まなかな手順
本ウェブサイトで解説している1CD Linuxの作成の手順は、以下のような流れになります。
ステップ2 開発機の準備
続いて、開発機を用意します。 開発機は実機でもよいですし、仮想マシンでも構いません。
用意した開発機にはFedoraをインストールします。 なお、インストール時に、1CD Linux用の空のパーティションを確保しておきます。

ステップ3 最小システムの構築
次に、最小システムを構築します。 まずは、一時的な開発ツールをビルド・インストールします。 ステップ2でインストールしたFedoraを起動し、空の1CD Linux用のパーティションに一時的な開発ツールをビルド・インストールしていきます。
なお、一時的な開発ツールは、Fedora上の開発ツールを使ってソースからビルドします。

なお、Fedora上の開発ツールよりも、この一時的な開発ツールが優先的に利用されるように環境変数 PATH を設定します。 つまり、作業が進むにつれ、独自にビルド・インストールした一時的な開発ツールが利用されるようになります。
一時的な開発ツールが揃ったら、次に、チェンジルートを行います。 1CD Linux用のパーティションがルートディレクトリとなるようチェンジルートします。
続けて、チェンジルート環境上にて、1CD Linuxに必要となるソフトウェアをビルド・インストールします。 ソースからビルドし、1CD Linux用のパーティションにインストールします。
なお、ビルドには一時的な開発ツールを使います。

必要なソフトウェアのビルド・インストールが完了したら起動テストおよび動作テストを行います。 Fedoraのインストール時に作成されたブートローダから起動できることを確認します。

ステップ4 Live CD化
最後に、Live CD化を行います。 CDから起動できるよう新システムに修正を加え、CDに書き込みます。

作成した起動用CDを使って実機での起動テストおよび動作確認が成功すれば、オリジナルの1CD Linuxは完成です。
最終的に完成する1CD Linuxの内容
本ウェブサイトの記事に従って作成する1CD Linuxは、最終的に、
- CDから起動する
- 32ビットシステム
- ネットワークに接続できる(有線)
- 一般的な用途で最低限必要となるソフトウェアのみを含む
- X Window Systemは含まない
のような内容になります。
なお、『一般的な用途で最低限必要となるソフトウェアのみを含む』という構成になっているのは、どんな用途の1CD Linuxを作成する目的にも役立つようにするためです。
本ウェブサイトの記事に従って作成したものを土台にし、別途必要となるソフトウェアを追加することで、様々な用途の1CD Linuxへ拡張できることを目指しています。





