Readlineは、コマンドライン編集のためのライブラリです。 コマンドライン入力機能を持ったソフトウェアの一部がReadlineを利用しています。
例えばBashでは、キーボードのCTRL+Fで1文字進み、CTRL+Eで1文字戻ることができます。 また、CTRL+Pで前回入力したコマンドラインを呼び出すことができます。 これらの機能が、Readlineを使って実装されています。
最初に、ビルド・インストール前リストを生成します。
/sources/genprevlist.sh > /dev/null 2>&1
ソースファイルを展開します。
cd /sources tar xvf readline-6.3.tar.gz cd readline-6.3
展開したソースファイルにパッチを適用します。
patch -Np1 < ../readline-6.3-upstream_fixes-3.patch
展開したソースファイルを修正します。
sed -i -e '/MV.*old/d' Makefile.in sed -i -e '/{OLDSUFF}/c:' support/shlib-install
configureを実行します。
./configure \ --prefix=/usr \ --docdir=/usr/share/doc/readline-6.3 > ../../logs/configurelog.readline 2>&1
configureが終了したら、ログファイルに出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
cat ../../logs/configurelog.readline
ビルドを実行します。
make SHLIB_LIBS=-lncurses
ビルドが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
インストールを行います。
make SHLIB_LIBS=-lncurses install
インストールが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
インストール後の追加作業を行います。 ライブラリを、本来あるべきディレクトリに移動します。
mv -v /usr/lib/libreadline.so.* /lib mv -v /usr/lib/libhistory.so.* /lib ln -vsf ../../lib/libreadline.so.6 /usr/lib/libreadline.so ln -vsf ../../lib/libhistory.so.6 /usr/lib/libhistory.so
ライブラリを /lib に移動し、/usr/lib からのシンボリックリンクを再生成しています。
ソースファイルに付属している文書のインストールを行います。
mkdir -vp /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va CHANGELOG /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va CHANGES /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va COPYING /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va INSTALL /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va NEWS /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va README /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va USAGE /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va doc/*.pdf /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va doc/*.html /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va doc/*.dvi /usr/share/doc/readline-6.3 cp -va doc/*.ps /usr/share/doc/readline-6.3
最後に、インストールリストを生成します。
/sources/genpostlist.sh > /dev/null 2>&1 /sources/gendifflist.sh readline