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Linuxのヘッダファイル

  

Linuxのヘッダファイルのインストール

Linuxは、説明するまでもなくLinux系OSの核となるカーネルです。 ただし、ここではカーネルのビルドは行わず、ヘッダファイルのみをインストールします

今後の作業で多くのソフトウェアをビルドしますが、それらの中にはLinuxのヘッダファイルをインクルードしているものが多くあります。 そのため、Linuxのヘッダファイルをインストールしなくては話にならないのです。

ソースファイルの展開

ソースファイルを展開します。


cd $MYLINUX/sources
tar xvf linux-4.0.4.tar.xz
cd linux-4.0.4

 

ソースファイルのクリーニング

展開したソースファイルをクリーニングします。


make mrproper

 

make cleanと違って、カーネルコンフィグレーションファイルも削除されます。

  
make mrproperは、"Mr.Proper"という洗剤のブランド名から命名されているとか。

ヘッダファイルのインストール

ヘッダファイルをインストールします。


make INSTALL_HDR_PATH=dest headers_install
cp -va dest/include/* /tools/include

 

インストールが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。

  
いったん、destディレクトリにインストールし、それを /tools/include にコピーしています。
  
INSTALL_HDR_PATHで指定されたディレクトリにあるファイルは、最初に削除されます。 そのため、make INSTALL_HDR_PATH=/tools/include headers_install とは実行できないのです。

後始末

ディスクを圧迫しないよう、ビルド用のディレクトリを削除します。


cd ..
rm -fr linux-4.0.4

 
  
  

まとめ

Linuxは、説明するまでもなくLinux系OSの核となるカーネルです。

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