kmodは、カーネルモジュールを扱うためのコマンドおよびライブラリ群です。 以前のLinux系OSでは、Module-Init-Toolsが使われていましたが、現在では多くのLinux系OSでKmodに置き換えられています。
最初に、ビルド・インストール前リストを生成します。
/sources/genprevlist.sh > /dev/null 2>&1
ソースファイルを展開します。
cd /sources tar xvf kmod-19.tar.xz cd kmod-19
configureを実行します。
./configure \ --prefix=/usr \ --sysconfdir=/etc \ --bindir=/bin \ --with-rootlibdir=/lib \ --with-xz \ --with-zlib > ../../logs/configurelog.kmod 2>&1
configureが終了したら、ログファイルに出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
cat ../../logs/configurelog.kmod
テストを行います。
make check 2>&1 | tee ../../logs/checklog.kmod
テストが終了したら、ログファイルに出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
grep '^#.*:' ../../logs/checklog.kmod
以下のように、"FAIL" と "ERROR" が 0(ゼロ) であれば問題ありません。
# TOTAL: 13 # PASS: 13 # SKIP: 0 # XFAIL: 0 # FAIL: 0 # XPASS: 0 # ERROR: 0
インストール後の追加作業を行います。 実行ファイルに別の名称のシンボリックリンクを与えます。
ln -vsf ../bin/kmod /sbin/depmod ln -vsf ../bin/kmod /sbin/insmod ln -vsf ../bin/kmod /sbin/lsmod ln -vsf ../bin/kmod /sbin/modinfo ln -vsf ../bin/kmod /sbin/modprobe ln -vsf ../bin/kmod /sbin/rmmod ln -vsf kmod /bin/lsmod
上記の名称は、Module-Init-Tools での同様の機能を持つ実行ファイルの名称です。 互換性維持のためにシンボリックリンクを生成しています。
ソースファイルに付属している文書のインストールを行います。
mkdir -vp /usr/share/doc/kmod-19 cp -va COPYING /usr/share/doc/kmod-19 cp -va NEWS /usr/share/doc/kmod-19 cp -va README /usr/share/doc/kmod-19 cp -va TODO /usr/share/doc/kmod-19
最後に、インストールリストを生成します。
/sources/genpostlist.sh > /dev/null 2>&1 /sources/gendifflist.sh kmod