aclは、ACL(Access Control Lists)を設定・参照するためのコマンドおよびライブラリ群です。 ACLは、POSIXにより提案(POSIX Access Control Lists)されたアクセス制御のための仕組みです。
従来からあるパーミッションでは、
というクラス分けに対して、
で制御することしかできませんでした。
しかし、ACLでは、各ユーザごと、各グループごとの細かい設定が可能になっています。
最初に、ビルド・インストール前リストを生成します。
/sources/genprevlist.sh > /dev/null 2>&1
ソースファイルを展開します。
cd /sources tar xvf acl-2.2.52.src.tar.gz cd acl-2.2.52
展開したソースファイルを修正します。
sed -i -e 's,/@pkg_name@,&-@pkg_version@,' include/builddefs.in sed -i -e 's,| sed.*,,g' test/{sbits-restore,cp,misc}.test sed -i -e '/TABS-1;/a if (x > (TABS-1)) x = (TABS-1);' libacl/__acl_to_any_text.c
configureを実行します。
./configure \ --prefix=/usr \ --bindir=/bin \ --libexecdir=/usr/lib > ../../logs/configurelog.acl 2>&1
configureが終了したら、ログファイルに出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
cat ../../logs/configurelog.acl
インストールを行います。
make install
続いて、ヘッダファイルをインストールします。
make install-dev
さらに、ライブラリのインストールを行います。
make install-lib
インストールが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
インストール後の追加作業を行います。 ライブラリを、本来あるべきディレクトリに移動します。
mv -v /usr/lib/libacl.so.* /lib ln -vsf ../../lib/$(readlink /usr/lib/libacl.so) /usr/lib/libacl.so
ライブラリを /lib に移動し、/usr/lib からのシンボリックリンクを再生成しています。
ソースファイルに付属している文書のインストールを行います。
mkdir -vp /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va README /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va VERSION /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/CHANGES /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/COPYING /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/COPYING.LGPL /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/INSTALL /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/PORTING /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/TODO /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/extensions.txt /usr/share/doc/acl-2.2.52 cp -va doc/libacl.txt /usr/share/doc/acl-2.2.52
最後に、インストールリストを生成します。
/sources/genpostlist.sh > /dev/null 2>&1 /sources/gendifflist.sh acl