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クロス開発用の開発ツールのテスト

  

ビルドしたクロス開発用の開発ツールをテストする

これまでの作業で、

  1. Binutils
  2. GCC
  3. glibc
  4. libstdc++

の開発ツールをビルド・インストールしました。

これらは、ターゲットプラットフォーム(--target=)や実行プラットフォーム(--host=)に同じ文字列を指定しました。 それにより、各ツールは連携して動作するようにインストールされています

つまり、クロス開発用の開発ツールが揃ったということです。 ここでは、それらが正常に動作することを確認します。

テスト用ソースファイルの作成

最初に、テスト用のソースファイルを作成します。


cd $MYLINUX/sources
echo 'main(){}' > test.c

 

コンパイル・リンク

コンパイルおよびリンクを行います。


$MYLINUX_TARGET-gcc test.c

 

生成された実行ファイルのテスト

生成された実行ファイルの動作テストを行います。


ldd a.out | grep '/lib'

 

以下が出力されることを確認します。

libc.so.6 => /tools/lib/libc.so.6 ...(省略)...
/tools/lib/ld-linux.so.2 ...(省略)...

lddコマンドは、依存する共有ライブラリの情報を表示します。 上記作業で生成した a.out は/tools以下にある共有ライブラリに依存していなくてはなりません

もし、/toolsではない場所の共有ライブラリに依存しているなら、それは、Fedoraの開発ツールがビルドに使用されたということになります

つまり、これまでの作業でビルド・インストールしたクロス開発用の開発ツールではビルドされていないということです。

  
正しい結果が得られなかった場合は、直前のバックアップから戻して作業をやり直してください。

後始末

テスト用のソースファイルおよび生成された実行ファイルを削除します。


rm -vf test.c a.out

 
  
  

バックアップ

1CD Linux用のパーティションをバックアップしておきます。


cd $MYLINUX
tar cvfj ./backups/mylinux.backup-02.tar.bz2 . --exclude=backups --exclude=sources --exclude=lost+found

 

クロス開発用の開発ツールが揃った直後のバックアップです。

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