これまでの作業で、
の開発ツールをビルド・インストールしました。
これらは、ターゲットプラットフォーム(--target=)や実行プラットフォーム(--host=)に同じ文字列を指定しました。 それにより、各ツールは連携して動作するようにインストールされています。
つまり、クロス開発用の開発ツールが揃ったということです。 ここでは、それらが正常に動作することを確認します。
最初に、テスト用のソースファイルを作成します。
cd $MYLINUX/sources echo 'main(){}' > test.c
生成された実行ファイルの動作テストを行います。
ldd a.out | grep '/lib'
以下が出力されることを確認します。
libc.so.6 => /tools/lib/libc.so.6 ...(省略)... /tools/lib/ld-linux.so.2 ...(省略)...
lddコマンドは、依存する共有ライブラリの情報を表示します。 上記作業で生成した a.out は/tools以下にある共有ライブラリに依存していなくてはなりません。
もし、/toolsではない場所の共有ライブラリに依存しているなら、それは、Fedoraの開発ツールがビルドに使用されたということになります。
つまり、これまでの作業でビルド・インストールしたクロス開発用の開発ツールではビルドされていないということです。
1CD Linux用のパーティションをバックアップしておきます。
cd $MYLINUX tar cvfj ./backups/mylinux.backup-02.tar.bz2 . --exclude=backups --exclude=sources --exclude=lost+found
クロス開発用の開発ツールが揃った直後のバックアップです。