libcapは、Linux ケーパビリティ(Linux Capability)を設定・参照するためのコマンドおよびライブラリ群です。 Linux ケーパビリティは、POSIXにより提案(POSIX Capability)されたプロセスへの特権の分割付与の仕組みです。
従来のUNIX系OSでは、プロセスの権限は、
の2通りの権限しかありませんでした。
しかし、Linux ケーパビリティでは、
のように、細かく分割された単位で権限を各プロセスに付与することができます。
最初に、ビルド・インストール前リストを生成します。
/sources/genprevlist.sh > /dev/null 2>&1
ソースファイルを展開します。
cd /sources tar xvf libcap-2.24.tar.xz cd libcap-2.24
インストールを行います。
make RAISE_SETFCAP=no prefix=/usr install
インストールが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。
インストール後の追加作業を行います。 ライブラリを、本来あるべきディレクトリに移動します。
mv -v /usr/lib/libcap.so.* /lib ln -vsf ../../lib/$(readlink /usr/lib/libcap.so) /usr/lib/libcap.so
ライブラリを /lib に移動し、/usr/lib からのシンボリックリンクを再生成しています。
ソースファイルに付属している文書のインストールを行います。
mkdir -vp /usr/share/doc/libcap-2.24 cp -va CHANGELOG /usr/share/doc/libcap-2.24 cp -va License /usr/share/doc/libcap-2.24 cp -va README /usr/share/doc/libcap-2.24
最後に、インストールリストを生成します。
/sources/genpostlist.sh > /dev/null 2>&1 /sources/gendifflist.sh libcap