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gperf

  

gperfのビルド

gperfは、与えられたキーセットから完全ハッシュ関数を生成するためのコマンドです。 ハッシュ関数とは、入力データからハッシュ値を計算する機能のことで、検索の高速化、改ざんの検出などに使われます。

身近なところでは、ソフトウェアのダウンロードサイトに表示されている MD5 や SHA1 SHA256 の文字列がハッシュ値です。 ダウンロードしたファイルのハッシュ値を求め、ダウンロードサイトの表示内容と比較することで改ざんされたかどうかを確認することができます。

  
完全ハッシュ関数とは、入力データが異なれば、計算されるハッシュ値も異なる関数のことです。 つまり、ハッシュ値は絶対に重複しません。

ビルド・インストール前リストの生成

最初に、ビルド・インストール前リストを生成します。


/sources/genprevlist.sh > /dev/null 2>&1

 

ソースファイルの展開

ソースファイルを展開します。


cd /sources
tar xvf gperf-3.0.4.tar.gz
cd gperf-3.0.4

 

configure

configureを実行します。


./configure \
  --prefix=/usr \
  --docdir=/usr/share/doc/gperf-3.0.4 > ../../logs/configurelog.gperf 2>&1

 

configureが終了したら、ログファイルに出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。


cat ../../logs/configurelog.gperf

 

ビルド

ビルドを実行します。


make

 

ビルドが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。

テスト

テストを行います。


make check 2>&1 | tee ../../logs/checklog.gperf

 

テストが終了したら、ログファイルに出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。


cat ../../logs/checklog.gperf

 

インストール

インストールを行います。


make install

 

インストールが終了したら、画面に出力された内容を参照し、正常に終了したことを確認します。

ソースファイル付属文書のインストール

ソースファイルに付属している文書のインストールを行います。


mkdir -vp /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va AUTHORS      /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va COPYING      /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va ChangeLog    /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va INSTALL      /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va NEWS         /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va README       /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va README.vms   /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va README.woe32 /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va doc/*.pdf    /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va doc/*.html   /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va doc/*.dvi    /usr/share/doc/gperf-3.0.4
cp -va doc/*.ps     /usr/share/doc/gperf-3.0.4

 

後始末

ディスクを圧迫しないよう、ビルド用のディレクトリを削除します。


cd ..
rm -fr gperf-3.0.4

 

インストールリストの生成

最後に、インストールリストを生成します。


/sources/genpostlist.sh > /dev/null 2>&1
/sources/gendifflist.sh gperf

 
  
  

まとめ

gperfは、与えられたキーセットから完全ハッシュ関数を生成するためのコマンドです。

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